こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
2月からレッスンにいらしているWさん。
ハノンのやり直しに、子どもの頃使ったことがなかったという「ブルグミュラー25の練習曲」を使っていただいています。
ピアノ経験は割りとある方ですが、
諸事情あって以前の先生をやめていらしたこと、
ブランクありで自信がないとおっしゃっていること、
表情のある曲がお好き という理由です。
1回目の演奏はとても緊張されるようです。
先々週くらいのレッスンの際に、こんなことをおっしゃっていました。
「子どもの頃の先生も、以前ついた先生も、弾きながら直していくスタイルでした。
今は1曲通して聴かれて、それから手直しが入るので1回目は緊張します」
私も昔はそのスタイルでやっていた時期もあります。
でも、最後まで聞き切れなくなることもあり、せっかく練習してきたものを
聴いてもらえないというのは悔しいだろうということで、
最初に1回はすべて聴くことに
今週も、ブルグミュラーの4番「小さな集会」1回目は3度の重音で降りてくる部分で、音が抜けそうになったり、体が硬かったり、しました。
「やっぱ緊張しますかね」
「緊張しますね…。これでも先生のレッスンにはちょっと慣れてきたんですが…」
「それはしょうがないですよ。私も自分の師匠のところへレッスンに行っているんですが、”あ、今回は結構練習できてんじゃん”と思ってても、1回目は緊張しまくりなんですよ」
「え~、そうなんですか」
「1回目緊張しちゃうのは当たり前なんですよ」
そんな話をしました。
この「1回目やたらと緊張しちゃう」というのは、子どもの生徒さんではあまり起こらない現象です。
間違えちゃっても「あ~まちがえちゃったえへへ」とか「まちがってたからもういっかいひく!」なんて反応が返ってきます。
大人の生徒さん、緊張するのは仕方がないことなんです。
初心者や再開して間もない方、先生を変わったばかりの方の場合は、まず「緊張する自分」を受け止められるまで、待つこと。
中級以上で継続的にレッスンを受けていて、人前で弾く機会がある方は、「緊張しちゃっても何とかする方法」を考えることが大事です。
私も大人の生徒さんを指導した経験が長くなってきたので、カテゴリを1つ増やしました。
大人の方は様々なケースがありますが、子どもの生徒さんとは違う部分が多く、でもそれも指導上面白いし、発見も多いですね。