リズムノリノリのパフォーマンスは、ピアノがしっかり弾けてこそ  葛飾区ピアノ教室

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです

以前体験レッスンにいらした、由香さんのことを思い出したので書いてみます
20代の女性で、「ピアノジャック」というピアノとカホンのユニットが大好きでした。

カホンというのは、シンバルの人が足元で、手でたたいている楽器です。
由香さんはピアノジャックの曲集を何冊も持っていて
独学で耳コピしながら弾いていました。
体験レッスンで何曲か弾いていただきました。

→Pia-no-jaC←(ピアノジャック) 組曲『 』2008.08.06 in京の宿 しみず

ちょっと聞いたところ、もともとの曲が派手だし、
「うわあ、すごい」と思いました。
でも、だんだん、「このままでは今以上にはならないだろうな」と思いました。

まず、動画の通りピアノジャックのキーボーディストの人が
ものすごく体を動かしています。
由香さんはこれをその通り真似して弾くのです。

ある程度基礎ができている人が、リズムに乗って体を動かすのはありです。
パフォーマンスとしての意味が大きいでしょうけれど、
演奏に影響しません。

でも、由香さんは動きだけをまねしているので、
つられてリズムがくるってしまいます。

私は「良く弾けていらっしゃいますね。ピアノジャックがお好きで、
レパートリーを増やしたいのでしたら、このまま進めればいいのでは?」
とお話ししました

すると、「もっと(ピアノジャックの)難しい曲が弾きたい」とおっしゃいます。

それでしたら、やはり16分音符などの速いリズムは、
ゆっくりにしたりスタッカートにしたり、基礎的な練習が必要だと思います
遠回りのようでも、そこを避けてはきちんと弾けないし、
難しい曲にはステップアップできないです

そうお話しして、実際一緒にスタッカートや付点練習をしました。

由香さんは納得してない様子でした。

残念ですが、私とはご縁がありませんでした。
先に進むためには基礎練習が必須なこと、
体を動かすパフォーマンスは、まずしっかり弾けてからこそ
できるものなこと
どこかで気づかれたらと思います。

あれだけの曲を一つ一つ、
まとめた努力は素晴らしいのですから、もったいないです